「oar press / 明津設計」
2025年3月14日(金)・15日(土)・16日(日)・17日(月)
12:00-19:00 予約制 [予約フォーム]
会場: もりやまていえいとう<森山邸>(東京都大田区)
東急池上線・蓮沼駅から徒歩7分/JR蒲田駅から徒歩15分
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oar pressのウェブサイト上で、2024年の1年間に明津設計が連載制作をしたポスターを展示いたします。
oar pressではウェブサイトのトップページの空間上で、作り手たちの年間連載を実施しています。
三年目となる2024年はグラフィックデザイナーの明津設計が担当し、6枚のグラフィックが展開されました。
本展ではそのポスター群を展示いたします。
「架空のoar pressというお店の、レジの後ろに飾るポスター」をテーマに制作された6つのイメージは、oar pressの指針にある6つの言葉から着想され、それらの内容に応えるように制作されています。
そこに私という個があり、立ち上がってきたことが仄めかされるような、震えるドローイングの線に、画面の埃のような粒子や飛び散る筆跡、氾濫する淡い色彩たち。
実感のともなう、明津設計の言う「借り物でない」線と形、色とで構成されたイメージたちは、作家や作品と向き合う人々の誠実で手触りある仕事を肯定するかのように、一年を伴走しました。
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おぼえがき/明津設計
2023年の暮れ、oar pressの見目さんから連載制作の依頼を受けた自分は、3年目をむかえ活動を広げるoar pressが改めて初心に立ち返ることのできるものを作れればと考え、oar pressの「6つの指針」をもとに制作していくことを決めました。
この6つの指針は、何度読んでもそれぞれすべてに大きく頷きながら読んでしまうほど、日頃自分が考えていることに極めて近い内容でした。
oar pressと同様に、明津設計も作家(アーティスト)ではなく、いつも作家の隣にいる人です。
ときには作品という媒介無しにひとりの生身の人間である作家とやりとりを交わす……打ち合わせの前や、デザイン案を送る瞬間、印刷物の確認……鑑賞ではなく協働という形で作家と伴走するその行程ひとつひとつに、めまいのするような並々ならない緊張感があります。
当然、いまでも自分のせいで目の前の人に嫌な思いをさせてしまう場面もあります。それでも、自分が見たものをただ映し返すだけの鏡のようにならないように、自分が今目の前にいる人の、目の前にいる意味を考える。借り物ではない言葉と線を模索する。
それはきっと見目さんも同じなのではないか……と勝手ながら思っています。
そんな共感のボールを投げるようにして、この6枚のグラフィックを制作しました。
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[ 同日開催 ]『幽かなスリル』出版記念展 木下理子「顕れる日」
会場である森山邸で2024年2月に開催された、美術作家の木下理子による「幽かなスリル」展の記録書籍の刊行を記念した展覧会を開催いたします。
*明津設計は『幽かなスリル』の書籍設計も担当しています。
>展覧会ページ
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※ご来場予定の方は予約フォームよりお申し込み、またはinfo@oarpress.comまでご連絡ください。お申し込み確認後、追って確定日時・時間帯、会場の住所をメールにてお知らせいたします。(住宅のため、住所は非公開となっております。)
時間帯によってはお時間のご相談を差し上げる可能性もございます。
また、建物の見学会ではございませんので、敷地内指定場所以外の立ち入りはご遠慮いただきますようお願いいたします。
※もりやまていあいとうのインスタグラムからはご予約はできません。
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明津設計
グラフィックデザイナー。書籍やポスター、ロゴマークなどの設計・デザインを中心に活動。
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企画・主催:oar press
会場提供・協力:もりやまていあいとう、森山安男
https://moriyamatei-aitou.com/